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伊万里・桃川 森家の生活
by shum
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うんこの話

今年度最後のおはなしとっくん(1.4年生)で、
演ることができました。

20年以上前、
風の子九州班(当時)のにっこりぽっかり座の中で、
井上絵美さんにより演じられたもの。

その、鹿児島市最終ステージから起こした本です。
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え、毎度ばかばかしいお話を。
みんなはご飯を食べます。ご飯。食べるでしょ。食べるね。
そのご飯をこう食べる。
食べると、食べたものはこの喉を通って、お腹の中に入りますね。
おなかの中に入ると、なんか、出したくなるでしょ。
そう。それでは、今日は特別にわたくしが、うんこの話をいたします。

ある所にたろべえさんちゅう人のおいやったげな。
よ、たろべえさん。
「ありがとう。私が、たろべえさん。」
そんたろべえさんが、山仕事ん帰り道んこと、急に。
「うんこば、しよとうなった。」
ぐっと我慢してみても、もうどうにもこうにも我慢できん。
「だいもおらん、よし。」
「あ!ちょ隠して隠して、早く。」
「失礼。う!う・・・うっく、う」
「あぁ、すっきりした、どうもありがとう。」
「あ、いっぱい出た。」
「あ!」
すると、向こうからお役人が歩いて来るのが見える。
「ああ、どぎゃんしゅうかどきゃんしゅうか、
こがんとこにうんこばしてしもうた。
どぎゃんしゅうかどきゃんしゅうか」
と、被っとった笠で、
「うんこば、隠してしもうた。」

お役人さん。
「ん?なんばしよるとか。ん?」
「あ、いや、あの、実は、その、うん、あ
実は、あの、えと、う、う~ぐいす。
あ、あの、あ、ウグイスば捕まえまして、そいで、こぎゃんして、
被っとた笠で、押さえとっとです。はい。」
「何、ウグイスだと。それはよか。ちょっと見してもらおうかの。」
「あいや、あの、その、うん。困った、どぎゃんしゅうか。う~ん。
はい、あの、こんウグイスは実は、珍らしか、特別なウグイスでして。
そいで、あの、お殿さんに見せようと思いまして、
今うちに帰って、鳥かごば取って参りますけん、
そいまで、こぎゃんして、押さえとってもらえんでしょうか。
お願いします。はい。」
「う~んう~ん。お殿様に見せるとは関心、
よかよか、わしが持っとってやるけん、早う鳥かごば取って参れ。うん。」
「はい、ありがとうございます。
では、こことここを持っていただいて、はい、はい、あの、
すぐにうちに帰って参りますけん、決して、手を離さないように、
お願いします。はい。」
と、たろべえさん、スタコラサッサと逃げ出した。

さて、お役人さん、いくら待っても、たろべえさんは帰って来ない。
「あぁ。あぁ。たろべえのヤツおそ。あぁ、あ。
あいつ、こん中にウグイスがおるとか言いよったのう、
あら、嘘じゃなか。ちょっと、探ってみよう。」
「おった、おったおった。確かに、生暖かかウグイスの。
臭かったばってん、なんか、柔らかかくてこう、太かったよ。」
「たろべえ、なんばしよる。たろべえ。
もう本当に忙しかちゅうとになんばし。
そうだ、なんもあんたろべえが帰って来っと待っとらんで、
わしがこんウグイスば捕まえて、お殿さんのとこに持って行けば、
わしの手柄じゃ。な。よーし。」
と、笠ん中に、手ば、入れて、
「動くなよ、動くなよ~。ふん!」
ぐっと掴んだ!
「あた。しもうた~。お殿様に持って行く、大事なウグイスば~
握りつぶして、しもうた。。。」

お粗末様でございました。
by shum34 | 2008-02-27 07:40 | 学校
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