誰も鉄棒で逆上がりをしていなかった時に、私はひとりだけで逆上がりをしていた。
外は風が強くて寒い。
手は冷たくて痛い。
豆も出来ていた。
痛いけど我慢して逆上がりの練習をしている。
みんなは二重跳びやドッヂボールをしている。
私は自分が出来ないことをやった。
そうすれば昨日より上手くできると思ったからだ。
だから手が豆だらけになるくらいいっぱい練習した。
練習していたら先生が来た。
「ベルトを外してみて。」
と言われたので外してやってみた。
ひゅんと足が上がった。
とたんに回れた。
一所懸命に練習した成果だった。
これが4年生で頑張ったこと。